犬を飼いたい!と思ったら

そろそろ2頭目を飼いたいというご相談《多頭飼いについて》

今年になってパソコンを新調しました!
やっぱり新らしいっていいですね。めっちゃ快適です。

今日は現在シーズーを飼っている方からのご相談です。

質問

犬との生活にも慣れ、もう1頭シーズーを飼いたい。
お留守番も多いため、もう1頭いれば寂しくないのではないか。

ただ新しく子犬を迎え入れるにあたり、先住犬との相性が心配。

おとなしい性格の為、しっかりお姉ちゃんできるだろうか。

パルコ3号

今回のご相談は8ヶ月前に当犬舎でシーズーの子犬を飼っていただいたS様。
他県にも関わらず定期的にトリミングにも来ていただいております。
とっても可愛がっていただいており、我々としてもブリーダー冥利につきます。

結論(今日のテーマ)

犬を飼うと、その可愛らしさに頭数を増やしたくなる方も多いです。
実際こういった相談はとても多く、それだけ愛犬家の方達が増えているのだと実感します。

結論からいうと、多頭飼いは犬本来の姿と言えると思います。

犬は本来、群れの動物。
祖先であるオオカミの時代から、集団生活をしてきました。

また犬自身は、人間が思うほど相性は考えていないものと思います。

大事なことは、群れの中での順位です。
犬は順位を大事にする生き物。
その順番に則って、秩序ある生活をします。

その際、群れでの順位が崩れ、力が拮抗すると喧嘩をするようになります。
いわゆる順位争いですね。
それさえ守れば、2頭飼おうが3頭飼おうが、多頭飼いはうまくいくはずです。
また、人間があまり介入しないことも大事です。

解説

今回相談をうけたことで、当ショップのお客様で、2頭以上飼っているご家庭を数えてみました。

その数、84軒でした!

おおよそ3、4割のご家庭は多頭飼いという印象。

パルコ3号

中にはシーズー7頭飼っているご家庭もいらっしゃいますよ!

亡くなってしまったけれど、以前は2頭で飼っていたというご家庭も含めると、有に100軒は超えます。
それだけたくさんのご家庭で、多頭飼いされているわけです。

犬同士で、相性というものはあまり気にしていない

先述のとおり、当の犬たちは、お互いの相性というものはあまり意識していないと思います。
大事なことは、群れの中での順位。

当犬舎でも15匹近くの犬を飼っていますが、この子とこの子は相性が悪いと思ったことはありません。
集団行動では、たとえ兄弟であっても同等平等ということはありません。
常に上下関係のみです。

家族の中で自分の順位を決めているのは、みなさん承知の通りかと思います。

本来あるべき姿は、

No.1主人
No.2子供
No.3(先住犬)
No.4犬(新入り犬)

主人に噛み付くという問題は、飼い主よりも犬が上になっているからです。

同様に先住犬よりも新入り犬は下であれば争いは起きず、良い環境で過ごせるでしょう。

人間が介入して、無理に仲良くさせようとしない

新しく家に迎え入れた犬は、なんでも興味を持つでしょう。

初めて見る景色
初めて嗅ぐ匂い
見慣れない人間、犬
興味を持ったもの全てに、匂いをかぎにいきます。

そこで先住犬にとっては得体の知れないモノが近づいてくるわけですから、当然逃げ回る、もしくは『ゔ〜、ガウッ!』といくかも知れません。

おそらくそれを見ていた飼い主は『ダメよ』『なんでそんな事するの!』と叱ってしまう。

先住犬からしたら、今まで穏やかな日々を過ごしていたのに、突然海のものとも山のものともつかない物体が現れるのです。

  • 新入り犬は興味本位で近づいていく
  • 先住犬は防衛する
  • 飼い主はそれを叱り、無理矢理でもくっつけて仲良くさせようとする

おまけに飼い主は新らしい子の味方をするのですから、これでは先住犬は可哀想です。
新入り犬の家庭順位は自然と上になっていくでしょう。

先住犬を優先してあげる

おそらく新しく犬を迎えると、飼い主家族の意識はどうしても新らしい犬に注がれるでしょう。
それが子犬であれば尚更です。

しかし先住犬を差し置いて、新らしい犬を優先させてはいけません。

ご飯をあげること1つにしても、先住犬を優先してあげましょう。
先住犬が食べ終わるまでは、新入り犬にはあげないといった工夫も必要です。
抱っこするのも、お散歩に行くのも、なんでも先住犬が先です。

犬同士の関係は、犬同士で決めてもらう

先述のように、犬同士の関係は人間の介入は不要です。

先住犬

近づくんじゃねえ!

新入り

ひーすみません!

先住犬

ご飯は俺が先なんだ!

新入り

ひーもちろんです!

こういった日常の繰り返しで、上下関係が犬同士で必然と構築されていきます。

何度も言うように、犬は群れの動物。
徐々に距離も縮まっていき、2、3ヶ月もすれば自然と寄り添って寝ているようになります。
こういった事例は多くのお客様から声をいただいています。

犬には犬の事情があるので、人間は手出し無用

放っておくのがよろしいです。

最後に

多くの方は、人間がなんとか仲良くさせてあげようと、手を貸してしまいがちです。
おそらく相性を気にするのも、そういった心配から出て来るものだとおもいます。
それがそもそもの間違いです。

人間が思うよりも、犬には犬の世界があります。

ご飯の順番を守るなど、ある程度気をつける事はありますが、基本犬同士で解決してもらいましょう。
家庭での順位が崩れると、争いの元です。

先住犬が新らしい子にいじめられるという家庭も実際にあります。
年老いていく先住犬は、あまりにも可哀想です。

多頭飼いになったからこそ、もう一度、家庭での順位に気をつけるべきです。

※参考図書

雑記

2018年に26歳と言う若さで亡くなったアメリカのラッパーmac miller。

インディーズから追いかけていた好きなアーティストだったので、訃報を聞いたときはかなりショックでした。

独特のフローと切ないトラックがめちゃくちゃ気持ちいいです。