ペットの寿命は動物病院によって決まるといっても過言ではありません。
なんとなくで選ばないように、周りの意見を聞いて信頼のある動物病院を選びましょう。
獣医師は万能ではありません
数ある動物病院でも、空いているからといって選んではいけません。
すべての動物病院が同レベルではなく、トンチンカンな診断は少なくないのです。
これの最たる原因は、専門医ではないからです。
人間の病院は皮膚科もあれば眼科、内科、胃腸科と専門医がいますが、獣医師はそれらをすべて担わなければなりません。
当然、獣医師も万能ではないのですね。
当ショップで以前、明らかにアカラス(毛包虫)という皮膚病の犬に対し、薬用シャンプーを処方されたお客様がいらっしゃいました。
アカラスは本来、原因であるニキビダニを注射薬で駆除しなければ治りません。
やはりそれを知らない獣医師がいるのです。
皮膚科の専門医でないし、そもそもその症状について知らないのです。
獣医師は、万能ではありません。
優しい先生が名医とは限らない
また別のお客様は、「先生が優しいから」といって治らない獣医に通われている方もおります。
本来、医者は治すのが仕事ですよね。
治らないのに優しいという理由だけで通い続ける。これでは何にお金を払っているのか分かりません。
なかには自分ちの子を「ちゃん」付けで名前を呼んでもらえるからというお客様もいらっしゃいました。
「あら○○ちゃんいらっしゃーい」
これでお金もらえるなら僕もしてます。
優しいからといって病気が治るわけではないですよね。
獣医師会とは
動物病院には、獣医師会に入ってる病院、獣医師会に入っていない病院があります。
加入している動物病院では、獣医団体として日々、定期的に公園でのワクチン集団接種への取り組みや、獣医同士の意見交換などがされ、大きなコミュニティーとして動いております。
一方、獣医師会に加入していない動物病院は、そういったことに価値を求めず、個人としての取り組みをされており、診察料も安い傾向があります。
これに関してはどちらが良い悪いということはありません。
あくまで価値観の違いです。
ラジオでも有名な兵藤哲夫先生の記事です。僕も大好きな先生なので是非読んでみてください。
【獣医師監修】獣医さんの業界団体「獣医師会」って何しているの?
周りの評判を聞いて総合的に判断しましょう
動物病院選びでの一番のおすすめは、やはり評判です。
近所の評判もそうですが、街には新しく開業した動物病院もあれば、古くから地域に根差した動物病院もあります。
またお散歩仲間の評判も参考になるでしょう。これについては一長一短あり、意見が固まりがちになる傾向にあります。
最近ではネットでの口コミを参考にする方も多いですね。これについてもあまり過信しすぎないことです。
つまり総合的に判断することが大事なのです。
老舗のペットショップやブリーダーは、へたな獣医より病気に詳しかったりします。
そういった意見も参考にしましょう。
相手が一般の素人だと、わざと難しい話をして煙に巻く獣医も実際にいます。
このことについてはまた別の機会に。
獣医も病気や怪我など、使い分けが大事
これまで話をしてきたとおり、獣医も人間のように、この症状ならここの医者、この部位ならここの医者、と使い分けるのです。
お腹が痛いのに整形外科には行きませんよね。
ただ当然専門治療は高額になりがちという点も覚えておきましょう。
眼科専門医にかかり、総額車1台分かかったお客様の事例もあります。
そもそも必要な治療なのか。
この獣医師にまかせて大丈夫か。
セカンドオピニオンはどうか。
治療は総力戦です。
様々な意見を聞き、使える手段はすべて使うべきです。
日々の予防に努める
結局のところ、予防医学に努めることが大事なのです。
日々の健康こそ、病気を遠ざける最重要項目です。
食事でも、おやつなどを与えすぎてませんか?太りすぎてませんか?
天気が良ければお散歩に連れて行ってみませんか?同時に飼い主も健康になりますよ。
お散歩仲間が増えれば、新たなコミュニティーが作られ意見交換もできます。
病気を心配して動物保険に加入するよりも、そもそも病気にならない工夫を日ごろから心がけましょう。