犬を迎えてからできるしつけ

就寝時、お留守番のときはハウスを活用しましょう

就寝時、愛犬と布団で寝ている方は多いと聞きます。

かわいいペットと一緒に寝て、朝隣でスヤスヤ寝てる顔がすごい可愛いのよ♡

夜は犬と一緒に寝たい。その気持ちも勿論分かります。

でも知らず知らずのうちに、犬との主従関係が崩れているかもしれません。

友人ジュンヤ
友人ジュンヤ

えー、せっかく犬を飼ったのに一緒に寝ちゃだめなの?

パルコ3号
パルコ3号

ハウスを犬のベッドにしてあげると、ペットとの適切な上下関係が作られ、さらにはトイレのしつけに悩まなくなるよ!

家族の就寝時には毎日ハウスへ

主従関係の崩れ

犬との生活の中で大事なことは主従関係です。

同じ布団、同じ目線、同じ立場での生活は主従関係の崩れを引き起こすおそれがあります。

ソファでくつろぐ際も同じです。

飼い主がソファでくつろぐとき、こういった光景をよく目にしませんか。

これ、犬と立場が対等になってます。

次にこれ。

これ、立場が逆転してます笑 

こういった場合よく聞かれるのが、

ソファを犬が占領して、隣に座ろうと思ったら噛まれた

これですね。本当によく聞きます。

つまり主従関係の崩れが予想されます。

同じ目線、土俵でいることはもしかして、あなたを飼い主としてではなく友達もしくは従者と思ってる可能性もありますよ。

理想はこうですね。

犬は家族。もちろんそれは全く否定しません。大事な家族です。パートナーです。

しかし犬はもともと群れの動物。必ずリーダーがいて上下関係があります。

兄弟間でも上下関係があり、すべての動物に主従関係があります。

平等が成り立つのは人間だけです。

サル山にもボス猿がいて、その頂点に飼育員がいます。

サーカスの団長がライオンに「はい、お手してください♡」という光景を見たことがありますか。

主従関係が成り立っているからサーカスが成立しおり、それがなかったら団長、死んでます笑

おおげさに聞こえるかもしれませんが、人間は人間。動物は動物。

これは紛れもない事実です。

『飼い犬に噛まれる』

有名なことわざですが、きわめて言い得て妙ですね。

可愛い大事なペットに噛まれるなんてことがないよう、主従関係は日頃意識しておきましょう。

トイレのしつけが圧倒的に楽

子犬期の最大のメリットはトイレのしつけが容易になるということです。

  1. 一晩ハウスで過ごす
  2. 翌朝サークル内に出してあげる
  3. 我慢していたオシッコうんちをする

これの繰り返しでトイレを覚えてくれます。

家族の就寝時に犬をハウスに入れ一晩過ごさせます。

翌朝起床したら、サークルの扉を締め、犬をサークル内に放してあげましょう。

するとハウス内で一晩静かに過ごしていた犬は、サークル内でクルクルその場で回りオシッコをします。

大事なのはここで「よくできたね」と褒めてあげることです。

もう少しサークル内で様子を見てみましょう。しばらくするとうんちもするかもしれません。

5〜10分ほどしてウンチもしたらそこでも褒めてあげる。していなかったらサークルから出してあげましょう。

これの繰り返しです。

これを毎日続けていれば「この中はオシッコうんちをする場所」と犬も認識し、日中でも自分からサークルに入り排泄をするはずです。

よくある質問で、オシッコはサークルでできるけど、うんちは別の場所でやってしまうという声を聞きます。

この場合は、サークル内でウンチをする様子をもう少し長くみてみましょう。

最初はなかなかうまくいかないもの

最初はなかなかうまく行きませんが、根気よく続けていきましょう。

特にまだ子犬の時期は6〜8時間もハウスの中でオシッコを我慢することはできません。

中でしてしまうこともあるでしょう。

その際は叱らず、諦めずに毎日続けてみてください。必ずできるようになります。

また、じっと大人しくハウスで過ごしてくれるとも限りません。

あるお客様は「最初はこの世の終わりというほど鳴いた」とおっしゃていました笑

ですが3日もすれば慣れて、その後は大人しく入っていたそうです。

可愛そうだからと諦めずに、根気強く続けましょう。

そのうち落ち着く場所として、一人で勝手にハウスで寝ているようになります。

お留守番のときはどうする?

ハウスでお留守番させましょう

続いてお留守番時です。

ハウスに入れる習慣のない家庭でよくあるのが、サークルでお留守番をさせる事です。

目の届かない時間は、是非ハウスでお留守番をさせてください。

サークル内でお留守番をすると、ペットシーツをグシャグシャに引き破っていたり、サークル内がオシッコうんちまみれになっていたりしませんか。

オシッコうんちをしてしまうのは、サークル内が広すぎるからです。

そういった子は足先がオシッコやけをしているので、我々トリマーは、この子が普段どういった環境で過ごしているのかすぐ分かります。

また動物番組で、散らかった部屋で飼い主が犬に向かって「このイタズラはだれがやったの?」という映像をよく目にしませんか。申し訳無さそうに、犬が顔を隠してるアレですね。

微笑ましい映像ではありますが、

「いやハウスに入れときいや」

「誤飲誤食とかしたらどうするの」と我々は思っています。

帰宅時の仕事が減る

ハウスでお留守番をさせることは、共働きのご家庭でもおすすめです。

帰宅時にシーツがビリビリ。オシッコうんちだらけ。

疲れて帰ってきて、余力が有り余ってればいいです。

これらの仕事もなくなりますよ。

成犬になれば、10時間やそこらは平気でハウスで我慢できます。

外出時の注意点

外出時にやりがちなのが「いってくるね」「おりこうで待っててね」といった声がけです。

これを言われた方はどう思うでしょう。

「置いていかれる…」と余計不安な気持ち、いわゆる分離不安症になってしまいます。

良かれと思っても、結果として飼い主がプレッシャーを与えてしまっています。

帰宅時の注意

逆に帰宅時に「おりこうだったねー!」「ちゃんと待ってたの!えらいぞぉ!」と、過度に褒めるのも注意です。

感情の高ぶりで嬉ションの原因です。

すぐおもらしをするといった悩みを抱えている飼い主さんは、これが原因のことが多いです。

帰宅したら「ただいま!」と一言、ハウスからサークルに解放してあげましょう。

まとめ

放し飼いはトラブルの元です。

自由気ままに犬を過ごさせると、主従関係の崩壊。留守中のイタズラ。

犬はもともと狭い場所で暮らしていたという本能を活かし、ハウスをうまく活用すれば、これらのトラブルは防げます。

さらにオシッコうんちのしつけまで兼ねているので、犬のトイレ問題で悩みません。

無別放し飼いで自由にさせるのではなく、メリハリのある生活を日々心がけましょう。

ペットと穏やかな毎日を過ごす第一歩です。