家に着いたばかりの子犬は「ここはどこだろう」「この人たちは誰だろう」と不安でいっぱいです。
構ってあげたくても初日はなるべくそっとしておきましょう。
我が家に子犬を迎え入れ、この1週間がしつけの勝負です。
しっかりとトイレとハウスを覚えさせてあげましょう。
ハウスとサークルを生活の軸にする
ここでハウスとサークルの使い方をおさらいしましょう。
ハウス
- 寝るとき
- 疲れたとき
- ご飯のとき
- 留守番のとき
ハウスは自分の場所。外敵も気にせず、自分だけの落ち着く場所として使う。
つぎに挙げるサークルをトイレとして使えば、トイレトレーニングが簡単にできます。
サークル
- トイレ
- 給水所(給水機をサークルの内側に向け設置しておくといいでしょう)
犬は本能として自分の寝床はきれいに保ちたいという習性があります。
その習性を利用すれば、トイレのしつけも簡単になります。
犬を家族に迎えたら
初日 家に着いたら
- 子犬を迎え、家に着いたらまずはサークルの扉を閉め、なかに出してあげましょう。その時しばらく様子を見て、サークル内でオシッコうんちをしたら扉を開けて出してあげ、優しく触れあってあげましょう。
- 家族のご飯のときは、子犬はハウスの中で食事を与えます。家族全員の食事がすんだら、子犬もハウスから出し、扉を閉めたサークルに出してあげます。
食事後は胃腸も活発になり、オシッコうんちをするかもしれません。しばらく様子を見て、排せつをしたらサークルから出してあげます。
- 就寝時も子犬をそっとハウスに入れて寝る準備をしましょう。
犬は群れの動物です。家族が近くにいると安心します。
寝室に連れていき、足元にハウスを置き寝かせましょう。
その際、夜鳴きがあるかと思います。出したい気持ちをぐっとこらえ、夜鳴きが収まるまで無視します。
ここで人間が根負けしハウスから出してしまうと、「鳴けば出してくれるんだな」と学習し、夜鳴きはますます激しくなってしまうでしょう。
2日目以降 徐々にリビングでの時間を増やしていきましょう
- 家族が起床したら、まずは子犬を扉を閉めたサークルに出してあげます。一晩オシッコうんちを我慢していると思いますので、サークル内で排せつしたらよく褒めてやり出してあげます。
もしかしたら子犬のうちはハウスの中で失敗してしまっているかもしれません。それでも決して怒らず、サークルに出し様子を見ておきましょう。
オシッコうんちができたら、徐々にリビングでの時間を増やしてあげます。
初めてみる景色、匂い。しばらくの探検タイムですね。
- 家族が起き、朝食の時間になると、子犬をハウスに入れご飯を与えてください。家族が食べ終わったら、最後に子犬を再度サークルに入れて排せつを待ちます。しばらく様子を見て、しないようなら解放してあげましょう。
- 家族がお仕事や学校、お買い物で出かけ、子犬がお留守番をしなければいけないときもハウスに入れておきましょう。また家の掃除など、目の届かなくなる時は積極的にハウスを活用します。
- 帰宅したらまたサークルに出し、排せつ後解放してやります。
このように、ハウスとサークルの行き来を続けると、徐々に「ここは落ち着く場所」「ここはオシッコうんちをする場所」と子犬も認識していきます。
その後はオシッコうんちをしたくなれば自らサークルに入っていき、眠くなれば自らハウスに入って休んでいるようになるでしょう。
これでオシッコトレーニングとハウストレーニングのしつけは同時に解消です。
しつけで悩まれる2大トラブルがなくなることで、犬も飼い主も暮らしやすくなるはずです。
まとめ
トイレトレーニングとハウストレーニングをしておくと
- 雨の日に外に連れていく必要がない
- 濡れた生乾き状態からの皮膚病リスクが激減
- 犬を連れての旅行やお出かけ、病院でもハウスでおとなしい犬になる
- 無駄吠えがなくなる
- お留守番が平気になる(たった数時間でもお留守番ができずに短時間ペットホテルでご来店する方が結構いらっしゃいます)
大事なことは、たとえ失敗しても決して怒らないことです。
生後半年くらいでは、まだ犬も子犬です。
人間でいうと年長さん~小学校低学年くらいでしょうか。そこから1歳になるまでに人間でいう20歳まで成長します。
家に子犬を迎え入れた1週間のタイミングが、その後の長いペットライフを左右するので、トイレとハウスのしつけは甘やかさずしっかりと行いましょう。