はじめに

子犬期における適切なご飯の量

初めて犬を飼う際に、ご飯をどれくらいあげればいいのか迷うこともあるかと思います。
実際、「1食○○グラムあげればいいですか」という質問は本当によくいただきます。

また、日々のトリミングの中で「この子、少し痩せてるかな」と思うこともしばしば。
「痩せているのでもう少し太らせましょう」と伝え、話を伺うと、購入したペットショップから《1食につき○○グラム》と指示があったそうです。

適切な量とは。
またショップの言う《1食○○グラム》とは。

今日は子犬に与えるご飯の量についてのお話しです。

《1食○○グラム》の意図

当犬舎では子犬期、1歳になるまではご飯をたくさん与えるようにしています。
しかしなかには、“あまりあげすぎないように”と指示するショップやブリーダーがあるようです。

『1回の量は○○gまでにしてください』

この指示の意図がわかりますか?

これはつまり、《大きくなると困る》ということです。

ショップやブリーダーにとって、予想以上に大きくなったというクレームが1番困るわけです。

パルコ3号

『トイプードルとして買ったのに、やたら大きい』
『うちの子、他の子と比べて大きくないですか』といった相談は意外と多いのです!

このようなリスク回避として、ご飯の量を減らす指示をしているようです。
残念なことに、想像以上に大きくなったからという理由で飼育放棄する飼い主もいるそうです。

捨てられる主な理由
参考:Dog Therapy Japan 犬猫殺処分ゼロ活動を支援する

多くの場合、成犬時の大きさというのは両親のサイズに依存します。

通常ペットショップで子犬を買う場合、その子の両親を見ることはできません。
当然、その場で対応しているショップ店員も親犬を見たことはありません。
判断できるのは、その子の値札と一緒に書かれた“成犬時の予想体重”といった情報のみです。
しかも00kg〜00kgといった、かなり幅を持たせた予想体重が載っているはずです。
つまり、成犬時にどれくらいの大きさになるかの説明ができないのです。

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大きくしたくないという飼い主

前述のように、当犬舎では子犬期にたくさんご飯を与えます。
また、ご家族へのお引き渡しの際も『多く与えてくださいね』とお伝えします。

しかしなかには、あまり大きくしたくないからと、ご飯の量を減らす飼い主もいます。

犬の場合、成長期は1年ほどしかないのです。
育ち盛りの子供のご飯を減らすというのはいかがなものでしょうか。
そういった子は成犬になると、食に対して卑しい性格になってしまいます。

覚えておいてほしいのは、食べる子は食べる、食べない子は食べないといことです。

食べない子に無理やり食べさせる必要はないですが、食べる子に対して量を減らすのは、ある種の虐待と同じです。
量をたくさん与えても、その子にとっての元々のサイズの範疇を超えることはありません。
たくさん食べても、大きくなることはないのです。
というより、その子にとっての必要な量以上は最初から食べません。
食べなくても、元気に走り回ってる限りは心配はいらないでしょう。

もちろん具合が悪そう、調子が悪くて食べないのは心配です。
具合が悪そうに部屋の隅で丸まっている、あまり動かないといった場合はすぐに動物病院に連れて行きましょう。

大切なのは、その子にとっての適切な量を正しく与えましょうということです。

参考:微生物科学研究所

成長期の適切な量とは

当犬舎では離乳をした際、1日2回の朝晩の食事です。
なかには小分けにして1日5食なんて方もいますが、当犬舎ではそんなに必要ないと考えております。
《1回の量を○○グラム》なんて量って与えることもありません。

一つの目安として、食べ終わった後にお皿をまだ舐めているようだと足りていない合図です。追加でご飯を与えます。
すると何が起こるかというと、多くの場合、少し便が緩くなる、もしくは下痢をします。
次の食事は少し量を減らす。
こうして2、3日かけて、ご飯の量を調整していき、適切な量を定めていきましょう。

成犬時に与える量

成犬になれば一転、ご飯の量を少し減らしても構いません。
自然界では、毎日食料をふんだんに摂れる環境ではありません。
獲物を獲れる日もあれば、獲れずに水だけで過ごす日もあります。

トリミングに来る多くのワンちゃんは多少肥満気味です。
犬種により様々ですが、背骨が軽く触る程度が適正と言われています。
適切な量で体重管理をし、日々の健康にも気を遣ってあげましょう。

パルコ3号

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まとめ

子犬期はご飯をたくさん与えてあげましょう。
元から大きくならない子は、いくらご飯を食べても大きくなりません。
ご飯を減らすと、性格も卑しくなってしまいます。

1日2回の食事量として、

  • お皿を舐めていたら足らない合図。もう少し追加します。
  • 下痢気味になったら与えすぎの合図。少し減らしてみる。


このようにして調整しながら、ご飯の量の見極めていきます。

最後に、あまり言いたくはないですが、ペットショップ店員の言うことはあまり妄信しないようにしましょう。
彼らの多くは動物好きのアルバイト。
そのなかに犬の出産を見たことがあるスタッフが何割いるでしょうか。
子犬の正しい飼い方を教えられるスタッフに運よく当たることは、とても稀なのです。