犬を迎えてからできるしつけ

散歩やご飯の時間は決めない方がいい理由

こんにちは!
先日ブログのデザインを変えたところ、過去記事の投稿内容がズレている箇所がいくつかみられます。
徐々に直していってるので、見づらいですがご了承ください。

質問

初めて子犬を飼います。ご飯について質問です。

ブリーダーさんと同じような時間帯であげた方がいいと思うのですが、ご飯は何時ぐらいにあげればいいですか。
また、お散歩は食前食後、どちらの方がいいでしょうか。

パルコ3号

先日、新たに子犬を迎えるご家族からのご質問です。
ご飯やお散歩の時間についてはよく聞かれます。

規則正しい生活。
果たして犬にとってはいいことなのでしょうか。
それではいってみましょう!

結論

ご飯の時間も、お散歩の時間も決めなくていいです
それぞれのご家庭の生活ペースで構いません。
犬の生活リズムに合わせるのではなく、家庭の生活リズムのなかに犬を迎えましょう。

規則正しい生活は素晴らしいことですが、犬にとってはそれが守られない時にストレスへと変わります。

時間は決めない、タイミングも決めない。

それが長いペットライフのなかで、愛犬との上手な付き合い方をするコツです。

パルコ3号

犬中心の生活ではなく、人間が中心の生活リズムの中で過ごすことが大切ですよ!

それでは解説いってみましょう!

解説

犬の時間感覚は人間とは比べ物にならないほど鋭いです。

「うちの子、ご飯の時間がわかるから夕方6時になると吠えて教えてくれるのよ。賢いでしょ?」と満足げに話される方もいらっしゃいますよ。

時間を決めた生活を続けるとどうなるか

(○時になったらお散歩の時間)、(◯時になったらご飯の時間)といったように、時間で決められた生活を過ごしていくと、犬はその時間になると飼い主に催促するようになります。

  • 散歩の時間になるとワンワン!(散歩に連れて行け!)
  • ご飯の時間になるとワンワン!(ご飯はまだか!)

時間通り規則正しく過ごすことは素晴らしいことですが、犬にとってはその時間に散歩に行けない、ご飯を食べれないことはストレスになります。

日々の生活には予定外の出来事もあるでしょう。
寝過ごした、急な来客があった、面白いテレビで離れられない。
今はそれどころじゃない、といったタイミングは必ずあるはずです。

吠えて催促されるので、やれやれ、仕方なく散歩の用意やご飯の準備をすると言うことは、犬の言うことを聞いてくれるまるで召使いのような状態です。
いずれは主従関係が逆転してしまいます。

散歩の時間は決めなくていい

散歩なんて、むしろ行こうが行くまいがどっちでも構いません。
散歩は日々の気分転換、運動程度のものと考えましょう。

「雨だから行きたくないな」
「体調がすぐれないから行きたくないな」

人間誰しもそんな日があるのだから、毎日の散歩を習慣化しないようにしましょう。
長いペットライフで、飼い主の負担が重くなります。

「さて、時間も空いたしお散歩でも行くか!」これくらいの感覚でいてください。

パルコ3号

そのくらいの方が、犬も「お散歩!行く行く!」と目を輝かせて喜びますよ!

ご飯の時間も決めなくていい

  • ○時になったらご飯あげなきゃ
  • ご飯の時間だから急がなきゃ

このように一生懸命になっている飼い主さんも沢山います。

ご飯の時間なんて決めなくて構いません。
人間と同じタイミング、むしろ主従関係からしたら人間が食べ終わった後で与えておけばいいです。

パパ

あれ?お母さん、ジョンにご飯あげたっけ?

これぐらいの感覚でいて欲しいものです。

これとは別の話になりますが、最近では21時以降はご飯を食べないという方も多いと聞きます。
例えば仕事で遅くなって21時を過ぎてしまった場合、人間はご飯を食べないけど、犬はどうしましょう。

飼い主が食べないなら犬も食べなくてもいいぐらいです。

子犬の時はそうは行きませんが、犬は成犬になれば1日1食でも構いません。
現代では大抵の犬は少々肥満気味です。1食抜いても何ら影響はありません。

実際の事例

以前、飼い主さんの体調の都合で長期ホテルで預かった子がいまして、毎日18時なると必ずワンワンと吠える子でした。

年配の方だったので、おそらく普段からお家にいて、毎日の日課のように時間を決めた生活をされていたのだと思います。
その子は結局2ヶ月以上預かりましたが、最後まで18時きっかりに吠えていました。
その時間にもらえなかった場合、その子にとってはストレスがかかるわけです。

「ご飯の時間!ご飯まだ!?何してるの!早くご飯ちょうだい!ご飯!」

長い年月で積み重なった習慣は高齢になってからは治ることはありません。

パルコ3号

三つ子の魂百までですよ!

最後に

犬は小型犬であれば13〜15歳、大型犬なら10〜13歳と長い年月を共に過ごすことになります。
犬中心の生活を過ごしていると、後に苦労することでしょう。

あくまで人間の生活ペースに犬を迎える、といった感覚でいた方が気持ちも楽ですし、負担も少なくなるはずです。

現代人は忙しいです。
日々のタスクの中で予定通り行かないことだって多々あるはずです。

  • 朝7時になったらワンワンと散歩の催促
  • 18時になったらご飯の催促

これにいちいち飼い主が応えていってしまうと、いずれは主従関係の逆転、召使い状態になってしまうので注意が必要です。

せっかく犬を飼うのだから、飼い主も明るいペットライフを夢見ているはずです。
いらないストレスは減らし、少しでも負担を軽く、ペットとの上手な付き合い方をしていってください。

参考文献

お散歩は毎日行かねばならないのでしょうか 「うちの子、外でしかオシッコしないのよ」 「うちの子、散歩の時間が分かるみたいで吠えて教えてくれるの」 こういったお客様が...

雑記

東日本大地震からまもなく11年。
しばらく会えていない仙台の友人は元気にしているだろうか。

世界情勢、コロナ禍。

『今日無事』

この言葉に尽きます。